小ネタ君ショートコードとは？
WordPressのショートコードは、特定の機能を簡単に呼び出すための便利なツールです。
ショートコードを使うことで、長いコードを書かずに短い文字列で複雑な処理を実行できます。
以下でショートコードの基本概念とそのメリットについて詳しく説明します。
ショートコードの基本概念
ショートコードは、角括弧 [ ] で囲まれた短いコードで、WordPressの投稿やページ内で使われます。
例えば、[gallery]と入力するだけでギャラリーを表示することができます。
ショートコードのメリット
ショートコードを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- 簡単に機能を追加：投稿やページに特定の機能を簡単に追加できます。
- コードの再利用：一度作成したショートコードを何度でも再利用できます。
- 管理の容易さ：一箇所でショートコードを管理できるため、メンテナンスが簡単です。
ショートコードの基本的な使い方
ショートコードの使い方は非常に簡単で、WordPressの投稿やページにショートコードを直接入力するだけです。以下で具体的な作成方法と使用方法を解説します。
ショートコードの作成方法
ショートコードを作成するためには、functions.phpファイルにショートコード用のコードを追加する必要があります。例えば、下記のようなコードです。
function my_shortcode() {
return 'Hello, World!';
}
add_shortcode('mycode', 'my_shortcode');
このサンプルコードは、WordPressで使用できるカスタムショートコードを作成するものです。
以下に、コードの各部分について解説します。
function my_shortcode() { … }
この部分は、カスタムショートコードの機能を定義する関数です。関数名はmy_shortcodeで、ショートコードが実行されたときに返される内容を決定します。
この例では、単に'Hello, World!'というテキストを返しています。
return ‘Hello, World!’;
この行は、ショートコードが実行されたときに表示されるテキストを指定しています。
ここでは「Hello, World!」という文字列を返します。
add_shortcode(‘mycode’, ‘my_shortcode’);
WordPressにショートコードを登録する関数です。add_shortcode関数は2つの引数を取ります。
最初の引数はショートコードの名前（ここではmycode）、2つ目の引数は実行される関数の名前（ここではmy_shortcode）です。
この例では、[mycode]というショートコードをWordPressに追加し、このショートコードが使用されるとmy_shortcode関数が実行されるようになります。
ショートコードの使用方法
作成したショートコードを呼び出すには、WordPressの投稿やページに以下のように入力するだけです。
[mycode]
これにより、「Hello, World!」というテキストが表示されます。
PHPにショートコードを埋め込む方法
PHPコード内でショートコードを使用したい場合は、do_shortcode関数を使用します。
以下にその例を示します：
<?php
echo do_shortcode('[mycode]');
?>このようにすることで、PHPコード内でもショートコードの出力を使用することができます。
PHPでショートコードを作成する方法
ショートコードをカスタマイズする際には、PHPで独自のショートコードを作成することができます。
以下に、いくつかの例を紹介します。
簡単なPHPショートコードの例
まず、基本的なショートコードを作成する方法を紹介します。
function my_simple_shortcode() {
return '<p>これはシンプルなショートコードです。</p>';
}
add_shortcode('simplecode', 'my_simple_shortcode');
パラメーターを使用したショートコード
ショートコードにパラメーターを追加すると、より柔軟に機能を提供できます。
以下は、パラメーターを使用したショートコードの例です。
function my_param_shortcode($atts) {
$atts = shortcode_atts(
array(
'text' => 'デフォルトのテキスト',
), $atts, 'paramcode'
);
return '<p>' . esc_html($atts['text']) . '</p>';
}
add_shortcode('paramcode', 'my_param_shortcode');このショートコードは、以下のように使用します：
[paramcode text="カスタムテキスト"]
このコードは、パラメーターを使用するカスタムショートコードを作成する方法を示しています。
以下に、コードの各部分について解説します。
function my_param_shortcode($atts) { … }
この部分は、パラメーターを受け取るカスタムショートコードの機能を定義する関数です。
関数名はmy_param_shortcodeで、$attsという引数を受け取ります。この引数は、ショートコードに渡された属性（パラメーター）を含む配列です。
$atts = shortcode_atts( array( ‘text’ => ‘デフォルトのテキスト’, ), $atts, ‘paramcode’ );
この行は、shortcode_atts関数を使って、ショートコードのデフォルト属性を設定します。shortcode_atts関数は、デフォルトの属性値、渡された属性、ショートコードの名前を引数として受け取ります。この例では、textという属性にデフォルト値として「デフォルトのテキスト」が設定されています。
return ‘<p>’ . esc_html($atts[‘text’]) . ‘</p>’;
この行は、ショートコードが実行されたときに返されるHTMLを生成します。
esc_html関数を使って、$atts['text']の値をエスケープ処理し、安全なHTMLとして出力します。
add_shortcode(‘paramcode’, ‘my_param_shortcode’);
この部分は、WordPressにショートコードを登録する関数です。add_shortcode関数は2つの引数を取ります。最初の引数はショートコードの名前（ここではparamcode）、2つ目の引数は実行される関数の名前（ここではmy_param_shortcode）です。
ショートコードのエスケープ処理
ショートコードのセキュリティを強化するためには、出力するデータをエスケープ処理することが重要です。
function my_secure_shortcode($atts) {
$content = '安全なコンテンツ';
return esc_html($content);
}
add_shortcode('securecode', 'my_secure_shortcode');
このコードは、出力をエスケープ処理するカスタムショートコードを作成する方法を示しています。
以下に、コードの各部分について解説します。
function my_secure_shortcode($atts) { … }
この部分は、エスケープ処理を行うカスタムショートコードの機能を定義する関数です。関数名はmy_secure_shortcodeで、ショートコードが実行されたときに返される内容を決定します。
$content = ‘安全なコンテンツ’;
この行は、ショートコードが返す内容を変数$contentに設定しています。
この例では、「安全なコンテンツ」というテキストを返します。
return esc_html($content);
この行は、esc_html関数を使って、$contentの値をエスケープ処理し、安全なHTMLとして出力します。これにより、ユーザーが意図しないスクリプトやHTMLが実行されるのを防ぎます。
add_shortcode(‘securecode’, ‘my_secure_shortcode’);
この部分は、WordPressにショートコードを登録する関数です。add_shortcode関数は2つの引数を取ります。最初の引数はショートコードの名前（ここではsecurecode）、2つ目の引数は実行される関数の名前（ここではmy_secure_shortcode）です。
おすすめのショートコードプラグイン
ショートコードを簡単に活用するためのプラグインをいくつか紹介します。
これらのプラグインを使用することで、より簡単にショートコードを作成し、管理することができます。
Shortcodes Ultimateの使い方
Shortcodes Ultimateは、多くのショートコードを提供する人気のプラグインです。このプラグインをインストールすることで、ボタン、ギャラリー、タブなど、多様な機能を簡単に追加できます。
視覚的な要素を豊富に取り入れたいときや、コーディングなしで多機能な要素を追加したい場面で非常に便利です。
Contact Form 7とショートコード
Contact Form 7は、簡単にフォームを作成できるプラグインで、ショートコードを使ってフォームを任意の場所に表示できます。
お問い合わせフォームや申し込みフォームなど、ユーザーからの情報収集を行いたい場合に使用されます。
シンプルなインターフェースと高いカスタマイズ性が特徴です。
TablePressとショートコード
TablePressは、簡単にテーブルを作成できるプラグインで、ショートコードを使ってテーブルを表示します。
製品比較表やデータリスト、料金表など、視覚的に整ったテーブルを簡単に作成・管理したい場面で役立ちます。エクセルのような操作感で、データの入力・編集が行えます。
まとめ
小ネタ君ぜひ、PHPでのショートコード作成や便利なプラグインを活用して、WordPressの可能性を広げてください。
