
WordPressサイトをもっと見やすく、使いやすくしたいと思ったことはありませんか?
ナビゲーションメニューのカスタマイズは、初心者でも簡単にできる効果的な方法です。
本記事では、WordPress初心者でもすぐに実践できるナビゲーションメニューのカスタマイズ方法を、わかりやすく解説します。
ナビゲーションメニューとは?基本からやさしく解説
ナビゲーションメニューとは、サイト訪問者が目的のページへたどり着くための道しるべです。
トップページや「お問い合わせ」ページなどへのリンクを、分かりやすく並べて表示できます。
ナビゲーションメニューの役割と重要性
ナビゲーションメニューは、ユーザーの回遊率や滞在時間に大きく関わります。
情報が整理されていないと、訪問者が離脱してしまう原因になります。
適切に設計されたナビゲーションメニューは、サイトの使いやすさを向上させるだけでなく、SEO効果も期待できます。
検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなり、各ページの価値を正しく評価してもらえるためです。
WordPressでのメニューの基本構造
WordPressでは、管理画面の「外観」→「メニュー」からメニューの設定が可能です。
固定ページや投稿、カスタムリンクを自由に追加できます。
メニューの基本構造は、親項目と子項目の階層で成り立っています。
親項目は大きなカテゴリを表し、子項目はその詳細な内容を示します。
グローバルメニューとサブメニューの違い
グローバルメニューは主にヘッダーに表示されるメインメニューのことです。
一方、サブメニューはその中にぶら下がる子メニューで、階層的に情報を整理できます。
サブメニューを効果的に使うことで、多くの情報を整理して表示できます。
ただし、階層が深くなりすぎると、かえって使いにくくなる可能性があるため注意が必要です。
メニューの種類と配置場所
WordPressでは、テーマによって複数のメニュー位置が用意されています。
代表的なものは以下の通りです。
- ヘッダーメニュー(グローバルメニュー)
- フッターメニュー
- サイドバーメニュー
- モバイルメニュー
それぞれの特徴を理解して、適切な場所にメニューを配置することが重要です。
WordPress管理画面でメニューを作成・編集する
初心者でも安心して操作できる、WordPressのメニュー設定画面を使って、基本の作成手順を解説します。
メニューの作成方法(外観 → メニュー)
1. WordPress管理画面の「外観」→「メニュー」に移動
2. 新しいメニュー名を入力して「メニューを作成」をクリック
これで空のメニューが作成されます。
メニュー名は、管理画面でメニューを識別するために使用されます。
「メインメニュー」「ヘッダーメニュー」など、わかりやすい名前を付けることをおすすめします。
固定ページや投稿を追加する方法
左側の「固定ページ」または「投稿」から、追加したいページを選択し「メニューに追加」をクリックします。
その後、追加された項目はドラッグで並べ替え可能です。
固定ページは「会社概要」「サービス案内」「お問い合わせ」などの基本的なページに使用します。
投稿は「新着情報」「ブログ」「お知らせ」などの更新頻度の高いコンテンツに適しています。
カテゴリーやタグの追加方法
「カテゴリー」や「タグ」からも、メニューに項目を追加できます。
特定のカテゴリーやタグの一覧ページに直接リンクしたい場合に便利です。
例えば、「WordPress」というカテゴリーをメニューに追加すると、そのカテゴリーに属する記事一覧ページへのリンクが作成されます。
メニューの表示位置を指定する
メニューはテーマにより、表示できる場所が異なります。
「メニュー設定」から「ヘッダーメニュー」や「フッターメニュー」にチェックを入れて保存しましょう。
多くのテーマでは、複数のメニュー位置が用意されています。
それぞれの位置に適したメニューを作成することで、サイトの使いやすさを向上させることができます。
メニューを整理して見やすくするコツ
使いやすいナビゲーションにするためには、メニューの整理整頓が重要です。
ここでは、ドラッグ操作や階層化など、初心者向けのテクニックを紹介します。
メニュー項目をドラッグ&ドロップで並べ替える
順番を変えたい場合は、メニュー項目をマウスでドラッグして好きな順に並べ替えます。
視覚的に操作できるので、初心者にもわかりやすい機能です。
メニューの順序は、サイトの情報階層や重要度に応じて決めることが大切です。
一般的には、「ホーム」「会社概要」「サービス」「お問い合わせ」の順で配置することが多いです。
ドロップダウン形式(階層化)の作成方法
メニュー項目を少し右にドラッグすると、親項目の下にぶら下げることができます。
これがドロップダウンメニューの仕組みです。
階層化を行う際は、論理的な分類に従って整理することが重要です。
例えば、「サービス」の下に「Webサイト制作」「SEO対策」「運用サポート」などの子項目を配置します。
メニューラベルの編集方法
メニューに追加された項目は、ラベル(表示名)を自由に変更できます。
項目をクリックして展開し、「ナビゲーションラベル」の欄で編集できます。
長いタイトルの固定ページも、メニューでは短く簡潔な表示にすることが可能です。
「WordPressカスタマイズサービスについて」→「カスタマイズ」のように短縮できます。
カスタムリンクを使って自由な項目を追加
「カスタムリンク」では、外部サイトや特定の投稿URLなど、自由なリンクを設定できます。
※このURLはご自身の投稿URLに変更してください
<a href="https://example.com/your-post">記事タイトル</a>
カスタムリンクを活用することで、SNSのプロフィールページやオンラインショップなど、外部サイトへのリンクもメニューに組み込めます。
テーマごとの表示場所やデザインの違い
使用するテーマによって、メニューの表示場所や見た目は異なります。
意図通りに表示されないときは、まずテーマの設定を確認しましょう。
テーマごとに異なるメニュー位置
たとえば、あるテーマでは「ヘッダー」「フッター」「モバイルメニュー」など複数の表示位置が用意されています。
どこに表示させるかは「外観」→「メニュー設定」で調整できます。
人気のテーマでは、以下のような位置が一般的です:
- プライマリーメニュー(メインナビゲーション)
- セカンダリーメニュー(サブナビゲーション)
- フッターメニュー
- ソーシャルメニュー
レスポンシブデザインでのメニュー表示
現在のテーマは、スマートフォンやタブレットでの表示に対応したレスポンシブデザインが主流です。
デスクトップとモバイルでは、メニューの表示方法が異なることがあります。
モバイルでは、ハンバーガーメニュー(三本線のアイコン)として表示されることが多いです。
実際にスマートフォンで表示確認を行い、使いやすさを確認することが大切です。
メニューが表示されないときの対処法
メニューが表示されないときは、まず以下の点を確認しましょう。
- メニューが空の状態になっていないか
- 表示位置のチェックが外れていないか
- テーマがメニュー対応しているか
追加の確認点として、以下も確認してください:
- メニュー項目の公開状態(下書きページはメニューに表示されません)
- キャッシュプラグインの影響
- テーマの更新による設定変更
複数メニューの使い分け
「グローバルメニュー」と「フッターメニュー」を分けて設置することで、ユーザーの導線をさらに強化できます。
ヘッダーメニューには主要なページを配置し、フッターメニューには補足的な情報やプライバシーポリシーなどを配置するのが一般的です。
プラグインを使ってメニューを拡張・カスタマイズ
標準機能では物足りない場合、プラグインで機能を拡張できます。
以下に代表的なメニュー系プラグインを、2025年7月現在の情報として紹介します。
「Max Mega Menu」で多機能なメニューを実現
このプラグインを使えば、複雑な階層メニューやアイコン付きリンクも簡単に設定可能です。
モバイル対応もあり、レスポンシブデザインに優れています。
Max Mega Menuの主な機能:
- メガメニュー(大きなドロップダウンメニュー)
- アイコン付きメニュー項目
- 画像やウィジェットを含むメニュー
- カスタムCSS対応
プラグインの導入手順と設定方法
1. 「プラグイン」 → 「新規追加」 → 「Max Mega Menu」で検索
2. 「今すぐインストール」→「有効化」
3. 「外観」→「Max Mega Menu」で設定開始
プラグインを有効化した後は、既存のメニューを「メガメニュー」として変換する必要があります。
設定画面で詳細なカスタマイズが可能になります。
「Responsive Menu」でモバイル対応を強化
モバイルでの表示に特化したプラグインです。
タッチ操作に最適化されたメニューを簡単に作成できます。
主な特徴:
- スワイプ操作対応
- プッシュメニュー機能
- 検索機能の統合
- 豊富なアニメーション効果
その他のおすすめプラグイン
- WP Mobile Menu:モバイル専用メニューの作成
- WP Mega Menu:メガメニューの作成
- QuadMenu:ドラッグ&ドロップでメニュー作成
用途に応じて選びましょう。
CSSでデザインを自分好みにカスタマイズ
もう少しこだわりたい方は、CSSを使ってメニューの見た目をカスタマイズすることも可能です。
メニューの文字色・背景色・サイズを変更する
※このCSSはテーマや構造によって調整が必要です
.main-navigation a { color: #333; background-color: #f9f9f9; font-size: 16px; padding: 10px 15px; text-decoration: none; border-radius: 5px; }
フォントサイズや色を変更することで、サイトのデザインに合わせたメニューを作成できます。
パディングやマージンを調整して、クリックしやすいサイズに設定することも重要です。
ホバー時に色やアニメーションを追加
.main-navigation a:hover { color: #fff; background-color: #0073aa; transition: all 0.3s ease; transform: translateY(-2px); }
ホバー効果を追加することで、ユーザビリティが向上します。
トランジション効果により、滑らかなアニメーションを実現できます。
子メニューの表示タイミングを制御する
.main-navigation ul ul { display: none; position: absolute; top: 100%; left: 0; background-color: #fff; border: 1px solid #ddd; box-shadow: 0 2px 5px rgba(0,0,0,0.2); } .main-navigation li:hover > ul { display: block; }
ドロップダウンメニューの表示方法を細かく制御できます。
影やボーダーを追加して、視覚的な階層を明確にすることも可能です。
メニューのレスポンシブ対応
@media screen and (max-width: 768px) { .main-navigation { display: none; } .mobile-menu-toggle { display: block; } }
モバイルでの表示を考慮したCSSを追加することで、あらゆるデバイスで適切に表示されるメニューを作成できます。
メニューの最適化とSEO対策
効果的なナビゲーションメニューは、SEO効果も期待できます。
検索エンジンにとって理解しやすい構造を心がけましょう。
内部リンクの最適化
メニューからの内部リンクは、サイト内のページ評価を向上させる効果があります。
重要なページには、メニューからのリンクを設置することをおすすめします。
リンクテキスト(アンカーテキスト)は、リンク先のページ内容を的確に表現する言葉を選びましょう。
「こちら」「詳細はこちら」などの曖昧な表現は避けるべきです。
パンくずリストとの連携
パンくずリストとメニューの構造を合わせることで、サイト全体の階層が明確になります。
ユーザーと検索エンジンの両方にとって、理解しやすいサイト構造を作成できます。
構造化データの活用
JSON-LD形式の構造化データを使用することで、検索エンジンにサイト構造をより明確に伝えることができます。
ただし、これは上級者向けの内容なので、基本的なメニュー設定に慣れてから挑戦することをおすすめします。
まとめ



ナビゲーションメニューのカスタマイズは、サイトの使いやすさを高める重要なポイントです。
WordPressの標準機能を活用するだけでも、十分に実用的なメニューが作れます。
プラグインを使えばより高度な表現も可能になりますし、CSSでの調整によって自分だけのオリジナルデザインも実現できます。
まずは基本の設定からスタートし、少しずつ応用に挑戦してみましょう。
効果的なナビゲーションメニューは、サイト訪問者の満足度を向上させるだけでなく、SEO効果も期待できます。
今回紹介した方法を参考に、あなたのサイトに最適なメニューを作成してください。