WordPressにログインできない時の原因と対処法【初心者向け】

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小ネタ君

「昨日まで普通にログインできていたのに…」そんな経験をしたことはありませんか?この記事では、WordPressにログインできない時の代表的な原因とその対処法を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。解決の手順を一つずつ試していけば、きっと問題を解決できるはずです。

目次

WordPressにログインできないときの基本的な考え方

突然WordPressにアクセスできなくなると焦りますが、落ち着いて一つずつ原因を探っていくことが重要です。多くの場合、思っているよりも簡単な原因でログインできなくなっていることがほとんどです。

よくあるログイントラブルの全体像

多くのログイントラブルは、「入力ミス」や「ブラウザの影響」などの簡単な要因から発生しています。実際に、WordPressに関する相談の中では、基本的な確認項目で解決できる内容だと言われています。

まずは基本的な原因を疑うのがセオリーです。複雑な技術的問題を考える前に、シンプルな解決策から試してみましょう。

初心者がやりがちな見落としとは?

キャッシュの影響やスペルミス、大文字小文字の違いなど、初心者に多い単純なミスもトラブルの原因になることがあります。これらは恥ずかしいミスではなく、誰もが一度は経験するものです。

難しく考えすぎず、まずは基本からチェックしてみましょう。最も単純な原因ほど見落としやすいものです。

「原因の切り分け」が第一歩

原因を一つずつ切り分けていくことで、復旧までの時間を大きく短縮できます。複数の対処法を同時に試すと、何が効果的だったのかわからなくなってしまいます。

順番に対処すれば必ず解決策は見つかります。焦らずに、体系的にアプローチしていくことが成功の鍵です。

パスワード・ユーザー名の入力ミス

パスワード・ユーザー名の入力ミスのイメージイラスト

WordPressにログインできない理由として最も多いのが、入力ミスです。「そんな初歩的なミスはしていない」と思われるかもしれませんが、実は経験豊富な方でも意外と陥りやすい落とし穴なのです。

CapsLockキーの影響に注意

大文字小文字の区別があるため、CapsLockがオンになっていないかを確認しましょう。特にノートパソコンでは、意図せずCapsLockキーに触れてしまうことがよくあります。

意図せず大文字入力になっているとパスワードが一致しません。キーボードの右上にあるCapsLockランプが点灯していないか、今一度確認してみてください。

コピー&ペーストで余分なスペースが入ることも

パスワードをコピー&ペーストする際に、前後に空白が入ることがあります。特にメモ帳やメールからコピーした場合、見えない文字が含まれている可能性があります。

必ず目視でスペースがないことを確認しましょう。可能であれば、手で入力することをおすすめします。

パスワードリセット方法を試す

ログイン画面下部の「パスワードをお忘れですか?」から再発行が可能です。このリンクをクリックすると、ユーザー名またはメールアドレスの入力画面が表示されます。

登録メールアドレス宛にリセットリンクが送られてきます。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダも確認してください。

ユーザー名の確認方法

パスワードだけでなく、ユーザー名を間違えているケースも少なくありません。WordPressのユーザー名は、登録時に設定した英数字の文字列です。

メールアドレスでログインできる設定にしている場合もありますが、デフォルトではユーザー名が必要です。契約時の資料やメールを確認して、正確なユーザー名を見つけましょう。

Cookieやキャッシュの影響でログインできない場合

ブラウザのキャッシュやCookieが原因で、正常にログインできなくなることもあります。これらはブラウザが高速化のために保存している情報ですが、時には障害の原因になることがあります。

Cookieとは?ログインにどう関係するのか

ログイン状態は、Cookieという仕組みで保持されています。Cookieとは、ウェブサイトがブラウザに保存する小さなデータファイルのことです。

Cookieが破損しているとログイン情報を正しく記録できません。また、古いCookieが残っていることで、新しいログイン情報と競合してしまうケースもあります。

キャッシュクリアの基本手順(Chrome/Edge)

ブラウザの設定画面から「閲覧履歴データの削除」を選び、キャッシュとCookieを削除します。Chromeの場合は「Ctrl+Shift+Delete」で直接削除画面を開くことができます。

その後、再読み込みして再度ログインを試しましょう。削除する期間は「全期間」を選択することをおすすめします。

プライベートモードでのログインテスト

一時的にCookieやキャッシュを使わない「シークレットモード」でのログインを試すと原因特定に役立ちます。Chromeでは「Ctrl+Shift+N」、Edgeでは「Ctrl+Shift+P」でプライベートモードが開けます。

このモードでログインできれば、間違いなくキャッシュやCookieが原因です。通常モードに戻って、改めてキャッシュクリアを実行してください。

別のブラウザでテストする重要性

Chrome以外にも、Firefox、Safari、Edgeなど別のブラウザでログインを試してみましょう。他のブラウザでログインできる場合は、使用していたブラウザ固有の問題と判断できます。

複数のブラウザでテストすることで、問題の範囲を絞り込めるため、より効率的な解決につながります。

プラグインやテーマによる不具合の可能性

WordPressの拡張機能が原因でログインできなくなるケースも少なくありません。特に、セキュリティ系プラグインやカスタマイズ系のテーマは、設定によってはログイン機能に影響を与えることがあります。

最近追加・更新したプラグインはないか?

不具合の多くは、直近でインストールまたはアップデートしたプラグインに原因があります。WordPress管理画面で「最近更新されたプラグイン」を確認し、タイミングが合っていないか確認してみましょう。

怪しいプラグインは無効化して確認しましょう。管理画面にアクセスできない場合は、後述するFTP経由での操作が必要になります。

テーマの不具合が原因になるケースも

使用中のテーマが古い、または不具合を含んでいる場合、ログイン画面に影響を与えることもあります。特に無料テーマや、長期間更新されていないテーマは注意が必要です。

カスタマイズを加えたテーマの場合、functions.phpの記述ミスがログイン機能を阻害している可能性もあります。

FTPでプラグイン・テーマを一時停止する方法

※この操作は自己責任で行い、事前にバックアップを推奨します。FTP(File Transfer Protocol)ソフトを使用して、サーバー上のファイルを直接操作します。

プラグインを一括無効化するには、plugins フォルダの名前を一時的に変更します。
/wp-content/plugins → /wp-content/plugins_backup

その後、再度ログインを試してください。ログインできた場合は、プラグインフォルダ名を戻して、個別にプラグインを有効化しながら原因を特定します。

問題のあるプラグインの特定方法

プラグインが原因と判明した場合は、一つずつ有効化して問題の原因を絞り込みます。この作業は時間がかかりますが、根本的な解決のためには必要なプロセスです。

問題のプラグインが特定できたら、設定を見直すか、代替プラグインへの切り替えを検討しましょう。

サーバー側・WordPress本体の問題

ログインできない原因が、WordPress自体やサーバーの異常によることもあります。これらの問題は、利用者側では対処が困難な場合が多く、サーバー会社の対応を待つ必要があることもあります。

サーバーの障害情報を確認する方法

契約しているレンタルサーバー(例:さくら、Xserver、ロリポップ、ConoHa WING)の「障害情報ページ」を確認しましょう。多くのサーバー会社では、公式サイトのトップページに障害情報へのリンクを設けています。

障害発生時は時間を空けて再度ログインを試します。サーバー障害の場合は、復旧を待つ以外に解決方法がありません。

wp-login.phpの破損・削除の可能性

ログイン画面のURL「wp-login.php」が誤って削除された場合、当然ログインできなくなります。この場合、ブラウザには「404 Not Found」エラーが表示されます。

FTPでファイルの有無を確認してください。ファイルが存在しない場合は、WordPressの公式サイトから最新版をダウンロードして、該当ファイルをアップロードします。

wp-config.phpの書き換えミスにも注意

設定ファイルの編集時に誤記があると、ログイン画面自体が表示されなくなります。wp-config.phpは、データベース接続情報など重要な設定が記載されているファイルです。

変更前のバックアップと見比べて修正しましょう。バックアップがない場合は、レンタルサーバーの自動バックアップ機能を利用できる場合があります。

データベース接続エラーの対処法

「データベース接続確立エラー」が表示される場合は、wp-config.phpの設定内容とサーバーの設定が一致していない可能性があります。

// wp-config.phpの主要設定項目
define('DB_NAME', 'データベース名');
define('DB_USER', 'ユーザー名');
define('DB_PASSWORD', 'パスワード');
define('DB_HOST', 'localhost');

※上記は例です。実際の設定値はサーバー会社から提供される情報を使用してください。

セキュリティ系プラグインのロック・制限

セキュリティ系プラグインのロック・制限のイメージイラスト

便利なセキュリティプラグインが、逆に自分自身を締め出すこともあります。セキュリティを強化するための機能が、正当な利用者のアクセスをブロックしてしまうケースです。

ログイン試行制限でロックされる例

「Limit Login Attempts Reloaded」や「Wordfence Security」などは、一定回数以上の失敗でIPアドレスをブロックします。通常は3〜5回の失敗でロックされることが多く、解除まで数時間から24時間程度かかります。

パスワードを何度か間違えた記憶がある場合は、この制限に引っかかっている可能性が高いです。時間を置いてから再度試すか、後述する方法でプラグインを無効化してください。

「reCAPTCHA」で弾かれているケース

画像認証やチェックボックスが正しく読み込まれないとログインが弾かれます。「私はロボットではありません」のチェックボックスが表示されない、または機能しない場合がこれに該当します。

ブラウザのアドブロックやJavaScriptの無効化が原因の場合もあります。一時的にアドブロックを無効にして、JavaScriptが有効になっているか確認してください。

IPブロックを解除する手順(Wordfence等)

管理画面にアクセスできない場合は、FTP経由でプラグインを一時的に無効化しましょう。多くのセキュリティプラグインでは、プラグインフォルダ名を変更することで無効化できます。

Wordfenceの無効化手順
/wp-content/plugins/wordfence → /wp-content/plugins/wordfence_off

無効化後にログインできれば、プラグインの設定を見直してIPブロックを解除します。

二段階認証アプリの問題

Google AuthenticatorやAuthyなどの二段階認証を設定している場合、スマートフォンの機種変更や時刻のずれが原因でログインできなくなることがあります。

認証アプリの時刻が正確か確認し、バックアップコードが利用できる場合はそちらを使用してください。

【Q&A】よくあるWordPressログイントラブルの質問

読者がつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。実際のサポート現場でよく寄せられる質問を基に、実践的な回答を用意しています。

「データベース接続確立エラー」とは?

サーバーのMySQL設定が間違っているか、DBが停止している場合に発生します。このエラーは、WordPressがデータベースにアクセスできない状態を示しています。

wp-config.phpの内容を確認しましょう。特に、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名が正確に設定されているかチェックしてください。レンタルサーバーでデータベースの設定を変更した場合は、その情報を反映させる必要があります。

ログイン画面が真っ白になるのはなぜ?

PHPエラー、テーマファイルの破損、メモリ不足などが原因です。この現象は「白画面死亡(White Screen of Death)」と呼ばれ、WordPressでは比較的よく発生する問題です。

エラーログの確認やテーマの切り替えを試しましょう。FTPでデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Fourなど)に強制的に切り替えることで、問題が解決する場合があります。

管理者以外がログインできない原因は?

ユーザー権限設定のミスや、制限系プラグインの影響が考えられます。WordPressには、購読者、寄稿者、投稿者、編集者、管理者という権限レベルがあり、プラグインによってはこれらの権限に基づいてアクセス制限をかけることがあります。

管理者でログイン後、「ユーザー」メニューから各ユーザーの権限設定を確認し、必要に応じて調整してください。

ログインURLを忘れてしまった時は?

WordPressの初期URLは「https://あなたのドメイン/wp-login.php」です。独自のログインURLを設定している場合でも、この標準URLは通常利用可能です。

独自ログインURLを使っている場合は、サーバーやメールを確認してください。「SiteGuard WP Plugin」などのセキュリティプラグインを使用している場合は、設定画面から変更後のURLを確認できます。

スマートフォンからログインできない場合は?

モバイル端末特有の問題として、画面サイズやタッチ操作の影響でログインボタンが押せない場合があります。また、モバイル用のキャッシュアプリが影響している可能性もあります。

デスクトップ版サイトを表示するか、別のブラウザアプリを試してみてください。iPhoneならSafari以外にChrome、AndroidならChrome以外にFirefoxを使用することで解決する場合があります。

今後のための予防策:二度とログインできなくならないために

無事にログインできるようになったら、将来同じ問題で悩まないための対策をしておきましょう。簡単な設定で、サイトの安全性は大きく向上します。

  • ログインURLを変更する:セキュリティプラグインを導入し、初期のログインURLを推測されにくいものに変更しましょう。
  • バックアップを自動化する:サーバーの機能やプラグインを使い、サイト全体のバックアップが定期的に自動作成されるように設定します。
  • 認証情報を安全に管理する:パスワードは使い回さず、二段階認証を設定した場合は必ずバックアップコードを別途保管しておきましょう。

まとめ

小ネタ君

WordPressにログインできない状況は、初心者にとって不安を感じやすいものです。しかし、この記事で紹介した対処法を順番に試していけば、ほとんどの問題は解決可能です。

まずは入力ミスやキャッシュクリアなどの基本的な確認から始め、プラグインやテーマの影響、サーバー側の問題と段階的に原因を絞り込んでいきましょう。慌てずに原因を切り分け、上記の方法を順に試してみてください。

もし自力で解決できない場合は、専門家やホスティング会社に相談するのも一つの手です。多くのレンタルサーバー会社では、WordPressに関するサポートを提供していますので、契約しているサービスのサポート窓口を活用しましょう。トラブルは誰にでも起こりうるものです。焦らずに、着実に対処していけば必ず解決できます。

この記事を書いた人

日本でもっとも利用されているWordPressのサーバー移転&保守管理サービス『サイト引越し屋さん』のマーケティング事業部です。
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